有限会社 林商店

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代表者名 林 忠雄
創業 -
住所 519-0502
三重県伊勢市小俣町相合624‐1
TEL 0596-22-1758
FAX 0596-22-1779
E-Mail -
URL http://www.isetakuan.com/
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 私は20代の頃、ここ(度会郡・小俣町)で大根を作って、個人に売ったり大阪の市場のセリに出したりしていました。やがて戦争が始まり兵隊にとっても市民にとっても保存食品が必要となり米のかわりにたくあんを国に強制的に供出されました。終戦後、食料事情が悪化。特に都会の人々が困っていた頃、この保存のきく大根漬けが多くの人に求められました。そのために、御薗大根を熱心に作るお百姓さんが増え、ここら辺は ハサ(大根を吊るす木で組んだもの)で向こうが見えなくなるほどの風物詩となりました。そして戸板を並べて売ったものです。 
 若い頃から大変負けず嫌いだったため、個人の知恵、技術をプラスして伊勢たくあん作りに日々研究を重ねました。
 やがて昭和32年頃のこの地域で生産される伊勢たくあんはには4斗樽で70万樽が出荷されるという日本で生産量がNO.1になりました。しかし、時代の流れで、伊勢沢庵をつくる農家がどんどん減り現在では御薗大根をハサ干しにして手作りで漬けている漬物屋は数軒しかありません。
今後もあのてんびんをかついで京都や大阪へ売りに出かけたことを想いだしながら昔からの漬け方にこだわり続け伊勢沢庵を提供し続けたいと思っております。

主な取り扱い商品
 21石(21コク)=3780リットルある木樽は、酒屋から買った酒樽で100年も使い込んだものです。木樽は空気を通すので糠の醗酵もしやすく2年間漬けた沢庵は香りも味も抜群。塩の辛味と醗酵した糠に加え、柿の皮、茄子の葉、唐辛子が大根に独特の味と香りをしみこませています。着色はウコンで!防腐剤も一切使用しておらず安心してお召し上がり頂けます。
 大根にも品種がいろいろありますが、伊勢たくあんは御薗大根を用います。大正時代から多くの百姓が栽培していましたが、現在は大根作る農家も当時の一割ほどに減り、昔からの伝統を守って木組みのハサ干しをする本当の伊勢たくあん作りをしている家は数軒しかありません。

 機械を使ったり人をたくさん雇えば、もっと大きな商売が出来るのでしょうが、私はどうしても機械や人に任せられない。糠を醗酵させることも空気を入れるために常に守りをして休む暇もありませんが、それでも美味しいたくあん作りを続けていくために楽を選べません。大根を2年も寝かす間、気候により味が変わったりするので塩度調整をしながら味見もしていますがこれがまた毎年同じ味の沢庵は出来ないのです。「ダメだ」と思ったら捨て、納得のいく味しか売りたくないという信念で今日まで来ています。手間がかかるけれども、ずっと長い間お買い求め頂いている顧客のお客様たちがついてくださっているので嬉しく、いつまでも美味しい伊勢沢庵を食べ続けて頂けるようにと漬物作りに精を出しています。
 この昔ながらの変わらないたくあん作りを続けていくためには数量が限定でしか作れませんが、何かのご縁でこのホームページをご覧頂いた方に、ご賞味頂ければ幸いです。






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